縁起物には、五穀豊穣、大魚追福、商売繫盛、家内安全、無病息災、安寧長寿、夫婦円満、子孫繫栄、祖先崇拝や招福祈願、厄除祈念や「ハレ」に携わるものなどがあります。
風水歳時記で用いられる縁起物
風水歳時記で用いられる縁起物には、五節句や二十四節気など中華文明の風俗・習慣を起源にもつものがあります。
暦・カレンダー
太陽暦、節気、十干十二支、九星、六曜
正月
門松、おせち料理、鏡餅(餅・橙)、七草がゆ
鏡開き
お汁粉、善哉(ぜんざい)
節分
大豆
桃の節句
雛人形、桃の花、菱餅
春の彼岸
もち米で作った牡丹餅
釈迦の誕生日 花まつり
甘茶(紫陽花の近縁種の植物の葉)
端午の節句
ちまき、柏餅、しょうぶ湯
七夕
笹、竹
日本古来の先祖崇拝の祭り お盆
鬼灯(ほおずき)、真菰馬(まこもうま)、赤飯
秋の彼岸
新米(うるち米)で作ったおはぎ
月見
ススキ、栗、月見団子
七五三
千歳飴
冬至
ゆず湯、カボチャ
クリスマスイブ
クリスマスツリー
大晦日
年越しそば
住宅の方位で用いられる縁起物
住宅の方位で用いられる縁起物には、仏教、密教、ヒンズー教などのインド文化を起源とするもの、日本古来の神道と渾然一体となっているものがあります。
粗塩(あらしお)
海水には穢れを祓う効果があると信じられています。
粗塩は海水を太陽で乾燥させて作られています。
海と太陽という、古代から人の信仰の対象になったものの力が合わさったのが粗塩です。
盛り塩

盛り塩(もりしお、もりじお)は、粗塩(あらしお)を三角錐型あるいは円錐型に盛り、玄関先や家の中に置く風習です。
主に縁起担ぎ、厄除け、魔除けの意味を持ちます。
海水から作られる粗塩を使った盛り塩には、邪気を祓い幸運を呼び込む効果があると言われています。
粗塩を盛り塩皿に盛り、塩固め器などの器具を用いて三角錐や円錐に盛ります。
敷板が併せて用いられることもあります。
日本の盛り塩の風習は、奈良・平安時代には既にあったと言われています。
持ち塩
持ち塩は、お清めの効果のある粗塩(あらしお)をパックなどに入れて持ち歩くことです。
粗塩には良い運を持ち込み、悪い運を祓う効果があると言われています。
邪気は人の多いところに集まります。
邪気は嫉妬・怒り・悲しみ・後悔といったネガティブな感情です。
持ち塩は外出中に盛り塩と同じような効果が得られると言われています。
定期的に交換することで、粗塩の浄化パワーを保つことができます。
古い粗塩の処分は、感謝をしながら流しに流します。
厄落とし袋

厄落としのパワーがあると言われているラベンダー色の布や紙の袋でお金を清めます。
家の中心に配置します。
折り紙
折り紙があると風水のラッキーアイテムを簡単に作ることができます。
折り紙はカラーバリエーションが豊富で、風水パワーが生まれやすい配置(環境)が作りやすくなります。
家の中心に配置する龍モチーフと八角形の置き皿
家の中心に龍モチーフを配置して龍穴パワーを強めることができます。

家の中心の龍モチーフの置き皿は八角形が良いです。
家の8の空間(北東、東、南東、南、南西、西、北西、北)のパワーを八角形の置き皿に集めることができます。
家の中心空間と相性の良い色(ラベンダー色、黄色、グリーン色)の折り紙を使います。
八角形
八角形は、8つの辺と8つの角を持つ多角形です。
正八角形の場合、すべての辺と角が等しいです。
正八角形の内角の和は1,080度で、各内角は135度になります。
八角形は古墳時代の八角墳など、歴史的な建築物にも見られます。
丸いもの
丸いものには角がなく、柔らかい印象や温かい印象を人に与えます。
人は丸いものに「優しい」「柔らかい」「安心」「かわいい」「温かい」というイメージを持つようです。
人間は自己の欲求を抑制された時、本能的に攻撃的になると言われていますが、それを抑制するのが「丸いもの」や「小さいもの」、「やわらかいもの」です。
また、そういったものに保護本能が働くとも言われています。
クリスタル
クリスタルは結晶です。
古フランス語“cristal(氷、氷のような鉱物の意)”に由来します。
特に水晶のことを指すこともあります。
お守り
お守りは、厄除け(魔除け)、招福(開運、幸運)、加護などの人の願いを象った縁起物です。
外来語では、アミュレット、チャーム、タリスマンなどと呼ばれています。
自然系
動植物や自然に何らかの超常的な力を見出してお守りとします。
日の出・ご来光
初日の出や富士山の山頂から望む行為に代表され、世界的に夕日を愛でる習慣が多い中、日本独特ともいわれる朝日信仰(太陽信仰)です。
日の丸

日の丸は日本の国旗です。
日本の国旗は、白地に紅色で丸が描かれた旗です。
法律上は日章旗(にっしょうき)と呼ばれ、日本では古くから日の丸(ひのまる)と呼ばれています。
日本では聖徳太子が遣隋使に託した文書以来、自国を「日出づる国」とする考え方があり、日の丸は日の出の太陽を象徴します。
紅白は日本の伝統色でめでたいものとされており、赤は博愛と活力、白は神聖と純潔を意味するとも言われています。
日の丸風水
日の丸は家の東空間(卯、3月、5:00~7:00)に配置します。
家の東空間は、赤色、ブルー色、白色、ピンク色と相性の良い空間です。
日の丸は赤色と白色で構成されているので、家の東空間と相性の良いラッキーアイテムです。
赤色から得られる風水パワーは、健康運、仕事運、勝負運、やる気、活力です。
白色から得られる風水パワーは、感謝、素直さ、基本にかえる、浄化です。
時間(太陽の位置)と空間(家の東空間の方位)を一致させることで風水パワーが生まれやすくなります。
風水の成果は、1ヶ月後、4ヶ月後、7ヶ月後、1年後、4年後、7年後に得られると言われています。
富士山
日本最高峰の富士の山。
夢に見ると幸運が訪れると言われています。
古くから富士山は神道による霊峰とされています。
鶴と亀
鶴は同じ相手と一生連れ添う事から「夫婦愛」の象徴とされます。
鶴は千年亀は万年と言われ長生きの象徴ともされています。
千鳥 = 千取りから目標達成や多くの幸せを手に入れると言われています。
貝類
貝類と呼ぶ場合、殻の有無などの見かけではなく、分類上のグループとして貝類 = 軟体動物とみなします。
貝は軟体動物で、はっきりとした貝殻を持つものの総称です。
二枚貝、巻貝、ヒザラガイ、ツノガイがあります。
貝類の中には食用のものも多く、貝殻も螺鈿など装飾品などとして用いられます。

貝類は家の西空間に配置します。
貝は日本や世界各地で貨幣が流通する前に使用されていたことから、「金運アップ」のモチーフとして知られています。
日本では戦の際に法螺貝を吹いていました。
巻き貝には「勝負に勝つ」という意味があります。
二枚貝はぴったり重なる唯一の貝殻として「結婚が長続きする」という意味と、開く姿から「才能の開花」という意味があります。
桜、松竹梅、瓢箪
桜は春に美しい花を開き大きく成長します。
事の始まりを祝し、永続を願い栄誉をたたえる記念樹です。
一斉に咲き誇る姿は成功のシンボルです。
松は冬でも緑を絶やさず、枯れないため不老長寿の象徴です。
竹は真っ直ぐに伸び地面に根を張るため子孫繫栄の象徴です。
梅は冬に花を咲かせる強さから気高さ・長寿の象徴と言われています。
瓢箪は縁起のいい末広がりの形から古くから除災招福、魔除けとして用いられます。
六つ揃った瓢箪は無病(六瓢)息災のお守りになると言われています。
香辛料・ハーブ
香気が立ち薬効があるとされ、邪悪なものを祓うと信じられています。
タイム、トウガラシ、ニンニク、ヨモギ
宝石系
天然石、パワーストーン
金属系
貴金属
コイン系
コインもしくはコイン形状のもの
アクセサリー系
ピアス、ネックレス、ブレスレット、指輪
馬蹄型
馬蹄(ばてい)は馬の蹄を保護する道具の総称で、馬蹄型は馬蹄の一種である蹄鉄(ていてつ)を模したものです。
蹄鉄型ペンダント

蹄鉄は、主に馬の蹄を保護するために装着される、U字型の保護具です。
時代が下がるにつれ、蹄鉄の外周には6つの釘穴がなくなり、やや重くなりました。
馬蹄はヨーロッパでは伝統的なお守りとされていて、魔除けや富の象徴などの意味が込められていますが、その起源は諸説あります。
架空生物系
龍、四神、七福神、ケサランパサラン、ココペリ、シーサー、ビリケン
龍モチーフ
龍は地球の気の流れそのもので人の心の中に棲み、魔物を追い払ってくれるとも言われています。
龍は古代中国に発する想像上の動物であり、その概念や造形は日本にも伝播しました。
平安時代になり法華経や密教が浸透するにつれて、日本の龍は明確に独自性を帯びてきます。
日本各地に青龍、赤龍、黄龍、白龍、黒龍、五龍の伝承(陰陽五行説)へと広がりをみせ現在に至ります。
辰の置物

辰の置物は家の南東空間(辰巳・巽)に配置します。
四神モチーフ

奈良県キトラ古墳石棺内部の風水の世界観が再現されているデザインの財布です。
風水学で言うと、黄金(ゴールド)は太陽を表します。
奈良県キトラ古墳石棺内部の東に青龍、南に朱雀、西に白虎、北に玄武が描かれています。
風水開運財布ゴールドには、青龍、朱雀、白虎、玄武が描かれています。
青龍、朱雀、白虎、玄武が描かれている財布は四神モチーフの財布と呼ばれます。
イコン系
神像、仏像、曼荼羅、ロザリオ(クロス・十字架)
お札系
ご利益のある文言や図画を書き記したもの