4月~5月の風水歳時記は花まつり、八十八夜、立夏、こどもの日、母の日の行事です。
花まつり
民間ではこの時期に農事や山野での活動時期を迎え、明治以前から春季到来を祝す飲食や遊興の行事や、東日本では農事を忌む休日、山の神を祀る祭礼、山開きが、西日本では花立て、卯月年忌と称される墓参りや施餓鬼が、卯月八日として4月8日に行われていました。
祖先神で農事神でもある山の神を祀る際、花が一種の依り代として用いられることから、花で神や祖先を祀る民間習俗に仏教行事の灌仏会が習合して「花まつり」になったとする解釈もあります。
灌仏会(かんぶつえ)
灌仏会は釈迦の誕生を祝う仏教行事です。
日本では原則として毎年4月8日行われ、一般的には花まつりと呼ばれています。
降誕会(ごうたんえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、浴仏会(よくぶつえ)、龍華会(りゅうげつえ)、花会式(はなえしき)の別名もあります。
風習
日本では、様々な草花で飾った花御堂(はなみどう)の中で、甘茶を満たした灌仏桶の中央へ安置した誕生仏像に柄杓で甘茶をかけて祝います。
八十八夜
立春の日から88日目が八十八夜です。
八十八夜の頃には日本茶の新芽が出揃う時期です。
日本茶は旨みがあり香りがよいのが特徴です。
日本茶の種類
ほとんどの日本茶は不発酵茶である緑茶です。
日本の緑茶は蒸すことで加熱処理をして、酸化・発酵を止めたのち揉んで(揉まないものもある)乾燥させる蒸し製という製法です。
日本の緑茶を大分類すると、
中世までに確立した茶道における抹茶
それ以外の茶葉をひかずに用いる煎茶(玉露、番茶、ほうじ茶、玄米茶など)
に分けられます。
立夏
立夏は恒気法では冬至から3/8年(約136.97日)で、24節気の小満の前日までが立夏の期間です。
季節
立夏は春が極まり夏の気配が立ち始める日です。
春分と夏至の中間で、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合、立夏から立秋の前日までが夏です。
こどもの日
こどもの日は、日本における国民の祝日の一つで、端午の節句である5月5日に制定されています。
国民の祝日に関する法律(昭和23年7月20日法律第178号)では「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨としています。
こどもの日と男の子の成長を祝う端午の節句は同日ですが別物です。

端午の節句
端午の節句は五節句の一つで、男の子の健やかな成長を祈願し各種の行事を行う風習があります。
日本ではグレゴリオ暦(新暦)の5月5日に行われています。
菖蒲(しょうぶ)湯
菖蒲湯は年中行事の一つで、端午の節句に菖蒲の根や葉を入れて沸かす風呂です。
沸かした風呂に菖蒲を入れて入浴すれば暑い夏を丈夫に過ごすことができると信じられています。
葉を使ったしょうぶ湯の作り方
菖蒲をどのように入れるかについては様々であり、長いまま入れる場合もあれば刻んで入れる場合もあります。
しょうぶ湯は菖蒲の葉の爽やかな香りが楽しめます。

5月5日頃は菖蒲を仕入れているお店が多いので、比較的手に入りやすいです。

1.菖蒲の葉をハサミで細かく切ります。(菖蒲の葉をハサミで細かく切っている間、葉の爽やかな香りが強くなります。)

2.水切り袋などに細かくした菖蒲の葉を入れます。

3.袋を洗面器などに入れ、熱湯を注いで1日ほど置き、精油を抽出します。(黄色の精油が抽出されます。)

4.菖蒲の葉を入れた水切り袋と抽出液を、お湯を入れた足湯専用バケツに注ぎ入れると、足湯しょうぶ湯のできあがりです。
柏餅

柏餅は、平たく丸形にした米粉の餅に餡をはさんで、カシワ又はサルトリイバラの葉などで包んだ和菓子です。
柏餅に用いられている葉のはブナ科の槲(カシワ)です。
柏はヒノキ科の針葉樹コノテガシワを指しますが、コノテガシワは柏餅に使う葉とは全く異なります。
包んでいる葉は香り付けや包装を目的にしたもので食用には不適です。

カシワではくるむことが多く、サルトリイバラでははさむことが多いです。
母の日
母の日は「日頃の母の苦労をねぎらい母への感謝を表す日」です。
日本では5月5日のこどもの日が「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日です。
家の南東空間(4月~5月、7:00~11:00)の風水
家の南東空間(4月~5月、7:00~11:00)はオレンジ色、桃色、緑色、ベージュ色、赤色、エアコン、香り、花、観葉植物、木製品、ガラス製品、トラベルグッズと相性の良い空間です。
相性の良いものを配置して、時間(太陽の位置)と空間(家の中の方位)を一致させます。
エアコン
窓用エアコン
窓に設置するタイプのエアコンで、室外機の設置や壁の穴開けが不要です。
設置には窓の種類や幅、高さが重要なので、購入前に確認が必要です。
ポータブルエアコン
本体にキャスターや持ち運び用の取ってなどが付いていて、移動や持ち運び可能です。
工事不要なモデルや屋外などで使用できるモデルもあります。
室内換気エアコン
窓を開けずに換気しながら部屋の温度調節ができるエアコンです。
フィルター自動お掃除機能付きエアコン
フィルターの掃除を自動で行う機能を搭載したエアコンです。
メンテナンスの手間を省きたい場合に最適です。
香り
においの中でも、特に好ましいものを「かおり」「香り」「香気(こうき)」「芳香(ほうこう)」と呼び分けることがあります。
東洋では香を探究してゆくうちに香道も行われるようになりました。
香道(こうどう)は季節や名所などの様々な風情を組香(くみこう)に取り込んで楽しみます。
良い香りを身体、衣服、住居などに漂わせる文化は洋の東西を問わず古来よりあり、人々は花やハーブを採取したり、香水や香を発達させてきた歴史があります。
香りは大きく7つに分類されます。
フローラル系
華やかで女性らしく、最もポピュラーな香りの一つで、万人受けし様々なシーンで使いやすい香りです。
ローズ:ストレスを緩和する効果がある華やかで上品な香りです。
ラベンダー:リラックス効果や安眠効果がある優しい香りです。
ジャスミン:爽やかで幸福感が得られやすい香りです。
柑橘系
さっぱりとした甘さで、好き嫌いが少ない香りです。
オレンジ:リラックス効果のあるフルーティーな甘さのあるすっきりとした香りです。
オリエンタル系
中東やアジアを連想させる魅惑的でエキゾチックな香りです。
サンダルウッド:集中力を高める効果がある白檀の香りです。
スパイス系
個性的な印象の心地よい刺激が楽しめる香りです。
シナモン:甘さの中に特徴的な香りを持ちます。
ジンジャー:感覚を刺激し集中力や記憶力を高める効果がある、生姜の花びらから抽出する香料です。
ハーブ系
ペパーミント系:香りが強く、気分をリフレッシュさせるようなスッキリした香りです。
東アジア原産のニホンハッカ(和種薄荷(わしゅはっか))もペパーミント系に含まれます。
スペアミント系:香りは比較的弱く、甘くさわやかな香りです。
樹木系
ワイルドでシックな印象を与える香りです。
ヒノキ:日本人に良く好まれる香りで、リラックス効果があります。
樹脂系
品のある神秘的な香りです。
フランキンセンス:お寺の香りを連想する、スモーキーで甘い奥深い香りの中に、柑橘系の香りを感じることができる個性的な香りです。
香水
香水は油状や固体の香料をアルコール(酒精)で溶解した溶液です。
香りは時間がたつにつれて変化します。
香水をつけて10分くらいの香りがトップ・ノートです。
少し時間が経って20分~30分ぐらいの香りがミドル・ノートです。
大分時間が経って消えてしまうまでの香りがラスト・ノートです。
一つの香水には平均して50~200種類もの香料が含まれています。
天然香料
植物性香料
花、葉、果実、樹皮、根などを原料にします。
水蒸気蒸留法で抽出された精油などが利用されます。
動物性香料
動物の生殖腺分泌物などです。
ムスク、シベット、アンバーグリス、カストリウム、ジャコウネズミの5種類が知られています。
合成香料
自然界の香りの成分を分析し、同じ構造の化合物を原料から科学的に合成する、あるいは天然にはないものを合成します。
芳香剤
竹彩香(しさいこう)りらく
リードディフューザー
内容量:50㎖
竹スティック:8本(白檀のみ10本)
花器に見立てた桐箱。
お線香のような彩り豊かな竹の花から、ほのかに薫る和の香り。
お部屋に置くだけで手軽にお香の香りをお楽しみいただけます。
お気に入りの香りとともに、ゆったりとしたひとときをお過ごしください。
火気厳禁
【沈香・ひのき・白檀】:第一石油類危険等級Ⅱ
【さくら・きんもくせい・りんどう】:第二石油類危険等級Ⅲ
沈香の香り
沈香(じんこう)は、その高貴な香りから朝廷に献上されたと『日本書記』に記されている高級香木です。
香(こう)の代表たる存在感あふれる、重厚で優秀な奥深い香りです。
さくらの香り
文化が花開いた平安時代より、日本を代表する花として親しまれてきた桜(さくら)。
満開の桜の花をイメージしたさわやかな甘さの可憐な香りです。
白檀の香り
代表的な香木の一つであり、仏像などの彫刻、扇子や数珠などにも用いられている白檀(びゃくだん)。
和の心を代表する、上品で落ち着きのある深い甘みをまとった木の香りです。
ひのきの香り
檜(ひのき)は、古来より高級建材として歴史的建築物に広く用いられてきました。
すがすがしさや、落ち着きを感じさせてくれる心地良い香りです。
きんもくせいの香り

江戸時代に渡来し、日本の秋の顔として定着、親しまれている金木犀(きんもくせい)。
秋の小路に咲き誇る橙色の小さな花たちの、独特な甘い柑橘香を表現した香りです。
りんどうの香り
上向きに凛と花を咲かせる竜胆(りんどう)は、古来から愛される日本原産の花で、清少納言の『枕草子』にも記されています。
華やかで瑞々しい甘さの香りです。
花

華道(生け花)の起源は古代からのアニミズムの流れとして、植物を立てて神を招く(依り代)という行為が考えられています。
家の南東空間(4月~5月、7:00~11:00)の風水で得られる成果
良い人間関係が育つ、吉方位旅行の計画が実現するなどの風水の成果が得られます。
風水の成果は、4ヶ月後、7ヶ月後、4年後、7年後に得られると言われています。