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洗剤は洗浄を目的とした界面活性剤を主成分とする製品

洗剤は衣類や食器、人体や機械などの洗浄を目的とした、界面活性剤を主成分とする製品です。

親水基と疎水基(親油基)をもち、水に溶けにくい汚れを包み込んで水などの溶媒中に分散させる効果などがある界面活性剤と、水の状態を界面活性剤が働くのに適した状態にする補助的な成分などから構成されます。

補助的な成分は洗剤の用途にもよりますが、カルシウムイオンやマグネシウムイオンなどの金属イオンを除去するEDTAなどのキレート剤(金属封鎖剤)やpH調整剤、塩分、土類などがあります。

この他にタンパク質や脂質、糖質を分解する目的で、衣料用洗剤や食器用洗剤には用途に応じた酵素(プロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、セルラーゼなど)が含まれていることがあります。

用途により香料が含まれているものもあります。

洗剤は、洗浄作用に寄与する界面活性剤の種類に応じて法的に区分されています。

家庭用品品質表示法による雑貨工業品品質表示規定の定義

合成洗剤:主な洗浄作用が純石けん分以外の界面活性剤の働きによるもので、研磨材を含むもの及び化粧品は除きます

洗濯用又は台所用の石けん:主な洗浄作用が純石けん分の界面活性剤の働きによるもので、研磨材を含むものを除きます

天然油脂を鹼化して作る石鹼も、界面活性剤の一種で鹼化という化学反応プロセスを経て生産され化学物質名称は脂肪酸塩です。

純石鹼以外の界面活性剤は、天然油脂と石油を原料としています。