日本では、食用になる果実及び果実的野菜のうち、強い甘味を有し、調理せずそのまま食することが一般的であるものをフルーツと呼ぶ傾向があります。
日本ではフルーツは、糖分補給のため(甘みを楽しむため)や、ビタミン源としてとられてきた歴史があります。
果実(英:fruit)
果実は雌蕊(めしべ)の子房とそれに付随する構造が成熟したものです。
子房壁に由来する部分は果皮と呼ばれます。
成熟した状態で果皮が液質・多肉質なものは液果、果皮が乾燥しているものは乾果と呼ばれます。
乾果のうち成熟しても裂開しないものは閉果、成熟すると裂開するものは裂開果と呼ばれます。
1つの花の1個の雌蕊に由来する果実は単果と呼ばれます。
1つの花の複数の雌蕊に由来するものは集合果、複数の花に由来ものは複合果と呼ばれます。
花托(雌蕊などがついている茎の部分)や花被など子房以外に由来する構造が多くを占めている果実は、偽果と呼ばれます。
果実の中で甘みがあるものは果物(くだもの)、野菜とされるものは果菜(かさい)と呼ばれます。
英語のfruit
英語でfruitと言えば果実全般です。
日本語の果実よりもさらに広い範囲を指します。
狭義には樹木になるもののみを指します。
農林水産省では、統計上、果実は果樹(木本性などの永年作物)になるものとしつつ、野菜に分類されるもののうちイチゴ、メロン、スイカなどの果実的な利用をするものを果実的野菜として扱っています。
日本語の果物は、食用になる果実及び果実的野菜のうち、強い甘味を有し、調理せずそのまま食することが一般的であるものを果物と呼ぶ傾向があります。
果樹による分類
落葉性果樹
仁果類
花床(花托とも)という花柄の先端にある部分が発達して果実になります。
カリン、セイヨウカリン、ナシ、チュウゴクナシ(白梨、シナナシ)、リンゴなど
核果類
子房壁が発達して果実になるタイプの果実(真果)をつけるもののうち、内果皮が硬化し種子に殻が形成され、核と呼ばれる状態になります。
アンズ(杏、杏子、アプリコット)、ウメ(梅)、サクランボ(桜桃、スイートチェリー)、スモモ(李、酸桃)、モモ(桃)など
高木性
イチジク(無花果)、ザクロ(柘榴、石榴)など
常緑性果樹
柑橘類
ミカン科のミカン属、キンカン属などの植物の総称
花の定義
花は雌蕊(めしべ)や雄蕊(おしべ)を含む(ないものもある)、1個の有限の茎頂に胞子葉(花葉)と不稔の付属物などから構成された、種子植物の生殖器官です。
被子植物の生殖器官を花とする考え方もあります。
胚珠のある生殖器官を花とする考え方(被子植物と裸子植物)もあります。
生殖器官が密集したものを花とする考え方もあります。
花は、胞子葉が枝先に固まった構造から生じたと見られますが、この意味を広く考えれば、普通の被子植物の花以外に、裸子植物における松ぼっくりなどの元になる構造や、さらにはスギナの胞子葉であるツクシのようなものまで花といえてしいます。
花柄(かへい)
個々の花をつける枝が花柄です。
花柄は花序を支えるための茎です。
種類によって花柄の長短は様々です。
花柄は通常緑色で色が付いていることもあり、小さな葉が付いている場合もあります。
花は多数、有柄で下部の花ほど花柄が長く、全体がほぼ倒円錐形になります。
花から実になると果梗(かこう)に名が変わります。
花序が複数の花からなる場合、これら花をつける共通の枝が花梗です。
花梗が花序の軸で花序軸と言います。
花序軸が短縮して平面状になったものが花床です。
花の色
花を発色させる色素は、開花時に細胞内部で酵素を用いた化学反応が起こり生成されます。
元来花の色は送粉者を惹きつけるために着けるもので、蕾の時には必要がありません。
主な色素はフラボノイド・カロテノイド・ベタレイン・クロロフィルのグループです。
色素のない花びらは白く見えます。
花びらの材質は本来透明だが、中に気泡があるため白く見えます。
花びらが色素を持たないメカニズムには、作られた色素が別の酵素で破壊される場合と、色素を作る酵素の機能が阻害された場合があります。
前者の例は白い菊で、花にはカロテノイドを分解する酵素が存在し、作られた色素が壊されます。
後者にはアサガオがあり、フラボノイドの一種アントシアニンを作る酵素のDNA内にトランスポゾンがあり色素生成を阻害します。
このトランスポゾンが開花中にDNA上の別の場所に移動すると酵素は色素を作れるようになります。
これによって一つの花の中に色素がある細胞とない細胞が混在し、アサガオの模様が作られます。
トランスポゾンの動き方は一定ではなく、それぞれの頻度やタイミングによって花の模様が異なってきます。
家の北東空間(1月~2月:白色、黄色、薄い青色、赤色)
梅
梅は中国中部原産の落葉広葉樹の小高木から高木です。
古くから栽培され、野生化もしています。
日本では北海道から沖縄までの各地で栽培されています。
あまり土質を選ばない性質で、刈り込みにも強く、樹形の仕立てが容易です。
日本でもよく知られる果汁や花木で、多数の園芸品種があります。
早春、葉に先立って前年枝の葉腋に1~3個の花がつきます。
5枚の花弁のある1㎝から3㎝程の花を葉に先立って咲かせます。
花の色は白、薄紅、紅色などで花柄は短いです。
緑色の果実は6~7月頃に結実します。
未熟果に青酸を含むため、生で食べると中毒を起こすと言われています。
果実は梅シロップ、梅干し、梅ジャム、梅酒、梅サワーに用いられます。
梨
和梨は日本の本州、四国、九州に生育する野生種を原種として、改良、作出された栽培品種群です。
二十世紀、祇園、幸香、豊水などの品種があります。
高さ10mほどの落葉高木で、栽培では棚状にして低木に仕立てられます。
樹皮は灰褐色で縦に裂けます。
冬芽は鱗芽で円錐形で暗赤褐色していて7~10枚つく芽鱗の先が尖ります。
花期は4月ごろで、葉の展開とともに5枚の白い花弁からなる花を付けます。
8月下旬から11月頃にかけて黄褐色や黄緑色の果実がなります。
石細胞によって水気が多くてシャリシャリ、サクサクとした食感です。
石細胞はペントサンやリグニンという物質が果肉に蓄積してできます。
鬼門の方角に梨を植えることで「鬼門なし」と縁起の良さを願う利用法があります。
栽培
S因子による不親和性
S因子という遺伝子でS1~S9の9種類が存在します。
通常の細胞には2つのS因子があり、花粉や卵細胞はいずれか一方を持ちます。
交配不能
二十世紀の花に祇園の花粉
祇園の花に二十世紀の花粉
交配可能
二十世紀の花に幸水の花粉
幸水の花に二十世紀の花粉
二十世紀の花に幸水の花粉
豊水の花に二十世紀の花粉
家の東空間(3月:赤色、青色、白色、桃色)
桃
桃はバラ科スモモ属の落葉低木から小高木です。
桃の花期は3月から4月上旬頃で、薄桃色の花をつけます。
淡い紅色であるものが多いですが、白色から濃紅色まで様々な色のものがあります。
5弁または多重弁で、花柄は非常に短く枝に直接着生しているように見えます。
桃の果期は7月から8月で、果実は球形で縦に割れているような筋が1本あるのが特徴的です。
赤みがかった白色の薄い皮に包まれています。
果肉は水分を多く含んで柔らかいです。
水分や糖分、カリウムなどを多く含んでいます。
家の南東空間(4月~5月:オレンジ色、桃色、緑色、ベージュ色、赤色)
リンゴ
リンゴはバラ科リンゴ属の落葉高木です。
リンゴの花期は晩春頃(4月~5月)で、白い5弁花が開花します。
8月~11月にかけて果実が実り、収穫されます。
現在世界中で生産される品種は数千以上と言われ、栄養価の高い果実は生食される他、加工してリンゴ酒、ジャム、ジュース、菓子の材料などに利用されています。
リンゴの栽培
リンゴ栽培に適した気候は、冷涼な地域であること、年間降水量が少なめであること、昼夜の気温差が大きいことなどを満たしていることが条件となります。
亜寒帯、亜熱帯および温帯で栽培可能です。
リンゴの木は落葉高木で、日本の栽培種を放任栽培すると高さは8mにもなります。
クラブリンゴ類
クラブリンゴ類は果実の小さいリンゴ属植物の総称です。
特徴として一般的なリンゴに比べて果実が小さく、直径は2~3cmから大きくても約5cm程度、重さはわずか数gのものから大きくても約150g程にしかならないです。
果実の食味は一般的な林檎に比べて劣っていることから、縁日で売られるりんご飴や果実酒など主に加工用として用いられています。
樹勢が小振りなため、街路樹や庭木や鉢植えでの観賞用としても用いられています。
リンゴの香り
リンゴの香りの種類:フレッシュ、フルーティ、完熟、果肉感、ジュースタイプ、すりおろしタイプ ※プラス様々なリンゴの種類を掛け合わせることが可能です。
主な使用用途:飲料、ゼリー、ムースなどチルドデザートからジャム、フルーツソース、焼菓子、キャンディー、チョコレート、製パンなど。
製品と使用用途
エッセンス:飲料、チルドデザート
フレーバー:飲料、チルドデザート、ジャム、フルーツソース、焼菓子、キャンディー
オイル:焼菓子、チョコレート、キャンディー
コンパウンド:チルドデザート、フルーツソース、焼菓子、チョコレート(ガナッシュ)
アロマコンフィ:飲料、チルドデザート、ジャム、フルーツソース、焼菓子、チョコレート(ガナッシュ)
家の南空間(6月:緑色、オレンジ色、金色、銀色)
ざくろ
ざくろは花木として愛でられ、果実が熟して割れる美しさが好まれます。
日本では庭木や栽培など観賞用に栽培されることが多く、矮性のヒメザクロ(鉢植えにできる)や八重咲きなど多くの栽培品種があります。
ただし、果実が結実するのは一重の花です。
縁起のよい木として昔から庭に植えられ、熟した果実に多数の赤い種子が入っていることから、子孫繫栄の意味をもちます。
ざくろの生態
ざくろは、ミソハギ科ザクロ属の落葉小高木で、朱赤色の花を咲かせ、先の尖った球形の果実をつける植物です。
落葉小高木で、高さは5~6mになります。
樹皮は灰褐色から褐色で、生長するとともに黒っぽくなって、細かく鱗片状に剝がれます。
一年枝は4稜があり、短枝の先はとげ状になります。
葉は対生で楕円形から長楕円形で、なめらかで光沢があります。
花期は初夏(6月)で、赤朱色の花をつけます。
果実は秋(9月~10月)に熟し、外果皮が割れて種子が現れます。
果実は花托の発達したもので、球状に呈します。
大きさは直径6~10cm、重さは100~300gほどあります。
果皮は厚く、秋に熟すと赤く硬い外皮が不規則に裂け、赤く透明な多汁性の果肉(仮種皮)の粒が多数現れます。
果肉1粒ずつの中心に種子が存在します。
ざくろの栽培
世界各地で栽培されており、トルコから中東にかけては特にポピュラーです。
日本における植栽範囲は東北地方南部から沖縄までです。
開花期:5月下旬~6月下旬
収穫期:10月上旬~11月中旬
剪定:12月上旬~2月下旬
前年枝の枝先付近の数節に花芽がつくので、強い切り詰め剪定ではなく間引き剪定を主体にし、枝がやや下垂れするように整枝をすると結実が安定します。
植え付け、植え替え:12月上旬~2月下旬
鉢植えの植え替えは、根詰まりを防ぎ、通気をよくするのが目的です。
肥料(鉢植え):3月、7月、10月
肥料(庭植え):3月、10月
有機質肥料か即効性化成肥料を施します。
育て方のポイント
置き場所
日光を好むので、庭植えの植え付け場所、鉢植えの置き場とも日当たり良好な場所を選びます。
日当たりが良い場所を好みます。
水やり
鉢土の表面が乾いたら、鉢底の穴から少し流れ出るくらいたっぷり与えます。
用土(鉢植え)
水はけ、水もちのよいことが大切で、この条件さえ満たせば、土はあまり選びません。
一般的な市販の用土を用いる場合は、赤玉土小粒7~8、腐葉土3~2の配合土を用います。
増やし方
増やし方には、接ぎ木、挿し木、種まきがあります。
接ぎ木:2月中旬~3月下旬に休眠期接ぎを行います。
挿し木:3月上旬~3月中旬が適期です。
食用ざくろ
食材としての旬の時期は9~11月頃で、果実の皮の赤色が濃くて割れていないものが市場価値のある良品とされています。
可食部は果実の中にある赤い粒(種子)の多汁な外種皮覆っている種衣の部分です。
汁気の多い肉質種皮の味は甘酸っぱく、かすかに渋みがあり、生食されます。
果汁をジュースにしたり清涼飲料水のグレナディンの原料や、ざくろのスープのアーシェ・アナールに調理されます。
カリウムが比較的多く含まれる他、抗酸化作用があるアントシアニンなどのポリフェノール類が含まれているので、肌を美しく保つことができると言われています。
ざくろの香り
主な使用用途:飲料、ゼリー、ムースなどチルドデザートからジャム、フルーツソース、焼菓子、キャンディー、チョコレートなど。
製品と使用用途
エッセンス:飲料、チルドデザート
フレーバー:飲料、チルドデザート、ジャム、フルーツソース、焼菓子、キャンディー
オイル:焼菓子、チョコレート、キャンディー
コンパウンド:チルドデザート、フルーツソース、焼菓子、チョコレート(ガナッシュ)
アロマコンフィ:飲料、チルドデザート、ジャム、フルーツソース、焼菓子、チョコレート(ガナッシュ)
家の西空間(9月:黄色・山吹色、白色、桃色)
家の西空間は「実り」の空間です。
金運に大きな影響を与えます。
喜びをくれ、人生を楽しませてくれます。
家の西空間のパワーがダウンすると、遊び心が湧いてきて時間もお金も浪費します。
西日を遮光して、黄色い果実を置きましょう。
高級感、重厚なもので家の西空間のパワーがアップします。
ミカン科
ミカン科は双子葉植物の科で約150属、900種からなります。
木(一部草本)の状態で存在し、温帯から熱帯に分布します。
精油を含み芳香を有します。
花に芳香のあるものも多いです。
ミカン科の柑橘類(ミカン属、キンカン属、カラタチ属などのグループ)は果樹として重要であるとされ、サンショウ、コブミカンなどは香辛料として用いられます。
キハダ、ゴシュユ、ヘンルーダなど薬用に用いられるものや、ミヤマシキミなど有毒植物もあります。
観賞用に栽培されるものとしてゲッキツなどがあります。
キンカン
キンカンは、ミカン科ミカン属の常緑低木、あるいはキンカン属の常緑低木の総称です。
キンカンは実ばかりが注目されがちですが、植物ですから花も咲きます。
キンカンの花が咲くのは夏で、7月~9月と少し遅いのが特徴です。
花ほ色は白で5枚花弁です。
花は大きくなく2~3㎝のお花です。
キンカンの花が咲く時期は1年間に3回あります。
キンカンの花は年に3回咲き、初夏、夏、秋と楽しむことができます。
春の5月頃、夏の8月頃、秋の10月頃の3回です。
キンカンの果実はミカン科の中で最も小さく、大きくても1個20g程度です。
やや縦長でみかんを小さくしたような黄色の球形をしています。
果実は小粒で甘酸っぱく、ほろ苦い後味が残るので知られます。
最も甘さが出てくるのは、3月頃に収穫時期を迎えるキンカンです。
キンカンは前年に実をつけすぎると翌年に実がつきにくくなる「隔年結果」という性質を持っています。
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黄色い実のなる縁起の良い鉢植えです。
果実は小粒で皮ごと生食できるのが特徴です。
砂糖漬やマーマレードにしても美味しく召し上がれます。
鉢植えのままでも育てられる果樹で、2月~5月位が収穫の時期です。
高50cm 幅25cm
日本で生産量の多い金柑。
約10g程の果実は生でも加工しても美味しく味わえます。
皮が薄いので皮ごと食べられ、元々の甘みが強く甘露煮やジャムとしても利用されています。
完熟したものは甘くて風味も良好です。
育てやすく豊産性です。
有名な宮崎県の「たまたまきんかん」は、この品種の果実を厳選したものです。
分類:ミカン科キンカン属 果樹・低木
原産地:中国
金柑の育て方
置き場所
戸外の日当たりがよく、風通しが良い場所に置きます。
冬場は霜の当たらない場所に置いてください。
水やり
土の表面が乾いたら、たっぷりと与えてください。
10月~12月は乾かし気味に管理した方が、果実の色づきが早くなり、甘い果実ができます。
肥料
3月に有機質肥料(市販の有機質肥料)を、6月と10月~11月に緩効性化成肥料(マグアンプKなど)を施します。
摘蕾と摘果・収穫
キンカンの花は四季咲きの性質をもっていて、夏(7~8月頃)秋(10月頃)の2回咲きます。
秋の花は結実させないようにすべて摘蕾し、株を疲れさせないようにしましょう。
夏の花が結実したら、摘果します。
1ヶ所にいくつかまとまってつくので、大きな1~2果を残して摘み取ります。
キンカンの収穫は、2月上旬~5月中旬です。
果皮が濃い黄橙色になったものから順次、収穫しましょう。
植替え・庭植え
3月~4月が適期です。
鉢植えの場合、7~10号(直径21~30cm)程度の大きさの鉢を使用します。
鉢床石を敷き、赤土(小粒)、腐葉土、鹿沼土を5:3:2で配合した用土に、粒状肥料をよく混合し、鉢の深さの半分程度まで入れます。
庭植えは、水はけ・水もちがよく、強い風が当たらないような場所を選びます。
剪定・害虫
整枝、剪定は3月~5月、果実がなっている時に行います。
剪定は混み合った枝をさばく程度にし、木の内部の日当たりをよくします。
成長が遅いので、その方が果実がよくなります。
よく伸びて邪魔になったときは太い枝を切ります。
枯れ枝は病害虫の巣になるので、必ず除去しましょう。
病害虫には比較的強い方ですが、カイガラムシ、ハダニ、黒点病になることがあります。
また、アゲハチョウの幼虫はこまめに取り除きましょう。
レモン
レモン(檸檬)は、ミカン科ミカン属の常緑低木、またはその果実で柑橘類の一つです。
主に酸味や香りを楽しむ香酸柑橘類に属します。
レモンは柑橘類の中では四季咲き性の強い品種です。
紫色の蕾をつけ、白ないしピンクで強い香りのする5花弁の花を咲かせます。
果実は開花後約半年で成熟します。
レモンの栽培
鉢植え、露地植えのいずれでも栽培が可能です。
栽培は冬暖かく夏に乾燥する地域が適しています。
日本での栽培地は温州みかんなどの柑橘類の栽培地と同じく西日本の暖地です。
早期の収穫を目指す場合は、鉢植えの方が早く開花結実します。
栽培品種の増殖には接木・挿し木が行われます。
品種
日本ではリスボン種とユーレカ種の栽培が多いです。
リスボン種
樹勢が強く、耐寒性・耐暑性に優れます。
多汁で香りの強い品種です。
1917年南カリフォルニアのリバーサイドで開発され、1950年頃に市場に出回るようになりました。
ユーレカ種
樹勢はレモンの中でやや弱いです。
リスボン種より耐寒性がやや弱いです。
果汁
果実のまま唐揚げや豚カツなどの揚げ物や生ガキ、サンマなどの料理に添えて、食べる際に絞ります。
レモン果汁中に豊富に含まれるフラボノイド、特にエリオシトリンが食後の脂質代謝に有効です。